弦長とテンションの話

こんにちは!バンブーの三方(ミカタ)です!

調整依頼のお客さんから良い質問があったので
今日は弦長(スケール)とテンションについて
話ばしようかと思います(^^)
久しぶりにタメになる話になるかと(*_*;
ちょっと長文になります。。。。

「ショートスケールはテンションが低い」という話を
聞いたことがある人は多いと思います('ω')ノ
では、なんでショートスケールはテンションが低いのか
初心者にも分かるように説明を出来ますか??
これ難しいんですよね(*_*)
出来るだけ分かり易くなるように頑張ります( `ー´)ノ

多くの教則本やメンテ本などには解説されてなくて
ただ単に「ショートスケールはテンションが低い」と
書いてあるだけなんです(T_T)
ミカタがギターを始めた頃は全く理解が出来なくて
めちゃ悩んだ問題の一つでもあります(*_*;

当時、ミカタ少年が理解出来なかった理由が
一本の鉄芯の両端が柱に溶接されてるのを想像して
「鉄芯が短い方がたわみ難くて、長い方がたわみ易いけん
スケール長い方がテンション低くなるんやないと??」
と悩んでたわけです('ω')ノ

音程にまで考えが及ぼなかったんですね・・・・(*_*;

今回はギターで話をします。
まずは6弦をイメージしてください('ω')ノ
そして、12Fを押弦します。
押弦した12Fがナット部と思ってください。
超ショートスケールなギターの完成です。
でも、このままだと6弦がオクターブ高いので
通常のギターの6弦開放の音にするには
弦を緩めないといけないですよね?

つまり
弦を緩める=張力(テンション)を弱くする。
ということで・・・
ショートスケールは通常と比べて張力(テンション)が
いらない(弱くなる)ということが分かりましたか?
簡単でしょ(^^)

ここからが今日の話で大事な内容です( `ー´)ノ

ショートスケールは通常ほど張力(テンション)が
いらない(弱くなる)ということは・・・・
軽い力で音程が変わるということです。
チョーキングも弱い力で音程を上げることが出来て
押弦する力も軽くて良いということです。

でも、悪く言えば・・・・
軽い力で音程が変わってしまうので
力加減のコントロールが難しいということです。
しかも、通常のギターよりも弦高の影響が大きく
押弦時に簡単に音がシャープして音痴になります。
弦高を低くすればシャープ具合は減るけど
ネック&フレットの状態はシビアになるし
音のハリやダイナミクスも減ってしまいます。
そのため、音のハリやダイナミクスも保つには
ある程度の弦高は必要でオクターブ調整を
シビアにする必要があるということになります。
ミカタの経験上、ショートスケールのギターでは
一般的に認知されている「12Fを合わせる」という
オクターブ調整の方法では不十分です。
今回は調整方法の説明は省きますm(__)m
知りたい方は店頭でミカタまで。。。。

少しはショートスケールの扱いが難しいことが
伝わったと思うんですが安心してください(^^)
扱いづらいのを簡単に緩和する方法があります('ω')ノ

扱い辛い原因は「テンションの低さ」ですよね。
ということはテンションを上げれば良いんです('ω')ノ
でも、本体の調整でテンション稼げる方法と言えば
弦高を上げるくらいしか出来ないですよね(T_T)

そうです!
弦を太くしてテンション稼げば良いんです(^^)
でも、注意があります( `ー´)ノ
テンションが高くなることで扱いやすくなりますが
あまり弦を太くしていくとアタック音が強くなり
パコッとした感じが強くなってしまいます(*_*)
ほどほどに。。。。

ショートスケールは初心者にオススメされやすく
細い弦も初心者にオススメされやすいですよね??
でも、この2つが揃ったら先の説明とおり
弦高&オクターブ調整はシビアにする必要があり
力加減のコントロールの難易度も上がることが
想像できるかと思います(;゚Д゚)
どちらかが欠けたら音痴になってしまいます(*_*)

ショートスケールで人気のムスタングは
「すぐチューニングが狂う」と言われているとおり
解決にはナット溝&バネ式アームの調整も必須で
細い弦を使用していると更に難易度が上がります。
なので、弦を太くすることで調整が楽になります。
もちろん細い弦も調整の精度次第なので
ダメということは全くありません(^^)

最後に小ネタば・・・・
弦の太さによるテンションが高いか低いかだけでも
押弦時のシャープ具合が変わるということは
3Wayブリッジやラウンドアラウンドブリッジなど
細かいオクターブ調整が出来ないギターでも
弦高・弦の太さを組み合わせることで
オクターブの精度を上げることが可能ということです('ω')ノ
これが「ギターにはそれぞれ最適解の調整がある」と
ミカタが考えている理由の一つでもあります('ω')ノ
ではでは。。。。

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