こんばんわ!バンブーの三方(ミカタ)です!
今日ネットニュースで興味深い記事がありました(゜o゜)
国民的グループのチケットが売れない原因を考察してて
「音楽の質の低下」がアーティストの存在価値急落の原因では?
ということでした。
ちょっと興味深い内容だったので記事の一部を紹介です('ω')ノ
音楽の質の低下は何十年も昔からず~っと言われてる内容で
記事を読んでミカタの見解を書いたら超長文になりましたm(__)m
では、記事の一部ば・・・・
「平成初期のバンドブームから90年代終わりのCDバブルにかけて、
日本の音楽市場はピークに達しました。
消費者にとって最も身近な趣味が音楽であり間口が広がった時代です。
こうして純粋な分母が大きくなった一方で、
音楽からプロの匂いが薄まっていきました。
技術や知識が豊富な職人、技術屋はいても、聞き手を突き放すような
価値観を提示する“大人の玄人”が絶滅してしまった。
これが、音楽の裾野が広がったことの弊害です。」
「音楽が売れることでアマチュアの裾野は広がったけれども、
一方でトップオブトップは全く充実していない」という内容です。
音楽を聴く人・音楽をする人が増えたことで「音楽の質が低下した」
という旨が書かれてますが深堀りして考える必要があると思います。
次はミカタの見解ば・・・・。
まずは「音楽を聴く人」が増えると音楽の質は下がるのか?
市場が大きくなると巨額のお金が動くから下がると思います。
大衆が聴くことで大きな商売になるので大衆向けの音楽が量産され
市場には分かり易くて消費が早い音楽ばかりになりますよね(T_T)
でも、今売れている楽曲も注意深く聴けばアーティストの中には
楽曲の構成や音色など相当挑戦的なことをしている人達もいますし
音楽を専門的に学んでたり相当な場数を経験してきた人達もいます(^^)
でも、音楽を聴く大衆の多くは音楽的知識がない人が大多数で
ターゲットも音楽に興味を持ち始めたばかりの10~20代向けが多く
分かり易い楽曲&カラオケで歌いやすい楽曲の方が好まれます。
なので、使いまわしの歌詞・展開・バラードなどで感動的にしようと
安易にストリングスを取り入れて明らかに大衆受けを狙ったであろう
楽曲を出してるアーティストが多数いるのも事実です。
試しに、90年代のバラードと近年のバラードを聴いてみてください。
30年経っても未だにストリングスで感動的にしようとしてます(゚д゚)
ストリングスが駄目とは言わないけど、安易に使い過ぎです。
世の中は音楽的知識がない人の方が大半なので大衆受けするために
分かり易い効果を求めた結果、長期に渡りテンプレ化してる例です。
音楽事務所は売れないとアーティストを食べさせていけなくなるので
挑戦的なことをするよりテンプレ化しているのを知ってたとしても
売れてきた実績がありまた売れる可能性がある方を選びますよね(*_*;
音楽以外で評価されてることも多いし大衆向けの楽曲が量産され
進歩せず何十年も停滞している状況は音楽を聴く人が増えたことで
音楽の質が低下したとも言えると思います。
続いて、「音楽をする人」が増えたら音楽の質は下がるのか?
いまはYoutubeなどのSNSで初心者でも世界に発信できる時代です。
つまり、初心者でも「提供者・販売者」に成れるということです。
いままでは発掘されなかった才能が見つかりやすくなったり
誰にでも売れるチャンスがあるというメリットがある反面
昔以上に質の低い演奏・楽曲などでも注目されやすくなりました。
音楽に携わっている人が聴いたら酷いと思うような演奏・楽曲でも
フォロワー数・再生回数によって生計を立てれる人達がいることで
プロとアマチュアの境目が無くなってきました。
これはアーティストの価値急落の要因と考えて良いと思います。
初心者で音楽的知識や実力も実績もないにも関わらず昔以上に
「ミュージシャン」「作曲家」を自称してSNSで仕事を募る人も増え
歌ってみた動画をオリジナルで歌いたいという初心者が依頼をして
高額請求・納品されない・粗悪な楽曲が発生しています。
「音楽をする人」が増えたら質が下がるのではなく質が低い割合が
増えるという方が正しいと言えます。
ここでの問題は先述の通りプロとアマチュアの境目が無くなって
アーティストの価値急落の要因となっていることです。
「大衆化すると価値が下がっていく」という現象は
音楽業界に限らず他でも昔から起こっていることです('ω')ノ
そこから学ぶことでアーティストの存在価値を取り戻すヒントが
見つかるかもしれません。
ミカタが以前いた楽器業界を例に出して話をしますm(__)m
昔は「楽器は楽器店で購入する物」という考えが常識でしたが
ネット販売やヤフオクやメルカリなどが出現してきたことで
一般の人でも手軽に「売り手」になれるようになりました。
その結果、どうなったかは皆さんが知っての通りで
楽器店より安く購入できるので実店舗の楽器店は売上が厳しくなり
実店舗数も減少しました。
もう福岡ではドラムを置いてる店舗はほぼ皆無ですね(T_T)
「実店舗で買う」ことのメリットが薄いから起こったことです。
いまでは楽器店がメルカリなどで個人から中古を買って転売したりと
専門店が個人と同じことをしている状況です。
一般の人でも参画しやすくなったことで新たな問題も発生しています。
それが偽物や不具合がある物や詐欺の横行です(-"-)
専門店がアフターを充実させて店舗の重要性の認知を広げていれば
「初心者こそ専門店で購入した方が良い」という考えが一般化して
ここまで顧客離れや撤退は発生していなかったと思います。
大衆化したことで専門と一般の差が無くなり質が低いものが増える。
そして、専門が大衆と同じことをやり始める。
音楽業界と似たようなことが起きてませんか?
楽器店がメルカリで転売、アーティストがYoutuber化。。。。
音楽以外で大衆化して価値が下がって苦戦してる業界は沢山あります。
カメラやTVも携帯電話の登場で大衆化して苦戦してますよね。
デジタル化して携帯に内蔵されてる各分野の機能を専門が真似たり。
逆に大衆化して価値が下がったけれど盛り返したものもあります。
一例を出すと、コーヒー(カフェ)です。
コンビニのボトルなどの登場で大衆化して価値が下がりましたが
スタバは真似をせず店舗やアレンジなど違いを出し価値を上げました。
世の中を良く観察すれば大衆化してても価値を上げれてるものが
アチコチに有ります(^^)
大衆化して価値が下がったものと同じことをしててもダメで
アーティストは一般と明確な違いを見い出せないと厳しくなります。
そもそもがライトミュージックは元から大衆向け音楽です。
技術がある人だけがやるような崇高なものではないはずです。
質の低下を感じてる音楽関連の人でも最初にハマった音楽は
アンパンマンマーチやドラえもんのように子供向けの楽曲だったり
トップチャートにあるような大衆に人気で分かり易い曲だったはずで
そこから何年も沢山音楽を聴いてきたことで耳が鍛えられてから
大衆向けの楽曲を聴いたので質が低下したと感じるのかもしれません。
興味がある人は勝手に深く追求して質を上げていきます。
音楽が大衆化して質が低い演奏・楽曲が多くなっているとしても
質が良い音楽はあるし音楽を続ける人がいる限り質は上がります。
その証拠にいまのトップチャートの楽曲は昔と比べて難易度が高く
初心者バンドがカバー出来るような曲は少数です。
楽曲の多くが音数も多く間を開けずにギュウギュウに詰め込んでるし
テクニックを前面に出しているので個人的に聴くのも体力が要りますが
音楽に興味を持ち始めた10~20代が難易度の高い楽曲に触れるのは
展開も単純でパワーコードで勢いだけの楽曲ばかりが流行った頃と
比べてもいまのトップチャートの曲は断然良い流れだと思います。
いま難易度が高く難解な曲に触れている世代が将来アーティストになり
質の高い楽曲をしてくれると思います。
だいぶ長文になりましたが
日本の音楽はいま転換期に入っていると思います('ω')ノ
音数も多く、演奏の難易度が高く、曲の展開も難解になった時期です。
次は無駄を省いて習熟し始めるんではないか?と期待しております(^^)
ではでは。。。。。。
