ナット溝

こんにちは!バンブーの三方(ミカタ)です!

今日はナット溝について、説明ばしようと思います(^^)
ただ、考え方もリペアマンやビルダーによって異なるし
ギターによって違いもあるので
分かりやすいように最低限の説明なので参考までに(*_*;
それでも長くなってしまいました(-"-)
溝を削る際は、歯間ブラシと指板オイルで溝をキレイにしながら
やるとヤスリも滑りやすくキレイに仕上がります(^^)

まず、ナット溝で大事なことは
・溝と溝の距離
・溝を上から見たときの方向
・溝を横から見たときの傾き
・溝の幅
・溝の深さ
があります( `ー´)ノ

【溝と溝の距離】
これはリペアマンによっても考え方に違いがあります。
違いが出る中で一番多い理由が
「弦の太さ(端)を基準にする」か
「弦の中心を基準にする」かの違いです。
ちょっと難しいかもですね(*_*;
・弦の端から端までの距離を均等にするか
・弦の中心から中心までの距離を均等にするか
なら分かりやすいかもです。
市販品のギターは「弦の中心を基準」にしてることが多いです。
「弦の太さ(端)を基準」にすると弦ゲージを変えてしまうと
せっかくの弦間が狂ってしまうので
「弦の中心を基準にする」という考え方を
基準にする方が良いと思います(^^)
あと、1弦・6弦の溝はナットの端から2~3mmほど
離してることが多いですかね。
両端の弦溝の位置が決まったら均等に分割すれば
各弦の溝の位置を割り出せます。

【溝を上から見たときの方向】
溝の方向はペグポストの側面に向けて一直線上になることが理想です。
弦を巻くと弦と溝が一直線上になるのでチューニングが安定します。
ちなみにPRSなどペグが八の字に設置してあるギターは
弦がサドルからペグまで一直線上になるように設計してあるので
チューニングが安定しやすいということです。

【溝を横から見たときの傾き】
文章での説明が難しいです(*_*;
・ナット入口(ブリッジ側)
・ナット出口(ペグ側)
で説明します(+_+)
ナット溝を横から見て
ブリッジからナット入口まで弦が一直線上で入ります。
で、ナット溝の中心からナット出口に緩やかな傾斜となり
ナット出口からペグ穴の少し下まで一直線上になるように
削ります。
弦を巻いたときにナット出口から弦(ペグ側)が
一直線上にないとチューニングの狂いやビビりの原因になります。
また、溝内の傾斜も角度がキツイと弦が引っかかって
チューニングの狂いにつながるので注意が必要です。

【溝の幅】
弦ゲージと同じ幅で削ります。
弦より幅が広いとビビりが出ることになり
逆に幅が狭いとチューニングの狂いが出ます。
チューニング時などにピキンっと音が鳴る場合は
溝の幅が狭いということです。
見た目では弦と溝の幅が同じだとしても
溝の底面部が弦に削られて溝に溝が出来てることが多いです。

【溝の深さ】
これもリペアマンによって色々です(*_*;
指板Rや弦Rに合わせる方もいればフレットに合わせる方もいます。
個人的には指板Rや弦Rに合わせる方法はオススメしないです(*_*;
理由は、指板RとフレットRが違うことが多いのと
弦Rに関しても同じで弦RとフレットRが違うことが多いです。
フレットに合わせた方が確実です。
いくつか方法がある中で簡単な内容ば。
ネック・フレットも正常が前提での説明です。
弦が張ってある状態で2フレットを抑えて
1フレットと弦の隙間でチェックします。
この時に隙間がなければナットは作り直しです。
どれくらいの隙間があれば良いかというと
0.3~0.5mmくらいあれば良いです。
あまり溝を深くし過ぎると弦の摩擦で溝が削れて
すぐにビビりが出ます。
特に巻弦側は削れやすいので6弦にむけて
少しずつ溝が浅くなる方が良いと思います。

かなり内容省いたんですが長くなってしまいました(*_*;
あくまで今回の説明は沢山方法があるうちの一つなので
色々試してみてください(^^)
ではでは。。。。

Published by